加計呂麻島の四季・天候について

加計呂麻島は、鹿児島市まで約400km、沖縄本島の中心まで約200kmの場所にあります。
沖縄本島に近い気候ですが、実際どんな気候かイメージできますか?
夏は関東関西より最高気温が低く、冬は雨が多く雨天曇天の日が続きます。
意外な奄美・加計呂麻島の天候を紹介します。

そんな話が、いつも観光のお客様と交わされています。

実は、奄美も沖縄も一年の半分ぐらい天候が不安定で雨天曇天が多いのです。
知ってましたか?
南国で晴れているイメージじゃないですか?

奄美大島、加計呂麻島の天候対策

例えば、6月や2月の加計呂麻島は太陽が出ないのが日常的、時には信じられないほど雨が降ったりします。
風が強い日が多い冬のシーズンは、フェリーかけろまは欠航の連続、旅のプランは思い通りになりません。
そんな手強い天候の加計呂麻島、四季の傾向を踏まえれば、悪天候に当たらない確率は上げられます。

天気なので当たらないですが、確率と傾向があります。
8月と6月では雨が降る確率は何倍も6月が高い。
風が強い確率は、10月より1月2月の方が何倍も高い。

つまり雨女さんは、雨が降る確率が高い時期に旅行していたら晴れ女になれる確率は下がる一方。

そこで、海で遊ぶことに重点を置いた、季節の傾向を紹介したいと思います。

「南国だから3月には海に入れるんじゃないの?」と思っていませんか?
3月は12月より水温も低く、海の中は真冬なんです。
目安としては、陸上の季節感より2ヶ月遅れると思ってください。
陸上の3月は、海の1月という感覚です。
理由は、海水温が温まるのも冷めるのも時間が掛かるからです。


春 4月〜6月

気温 20度〜30度

海水温 20度~25度

4月は北から南まで風の向きが変化しやすく、GWを境に南風が増えてくる。
6月~7月上旬の豪雨と強い南西は、年間で一番透明度も下がります。
梅雨時期は海遊びには手強い季節ですが、この栄養分を糧に生き物が活性化する季節でもあります。
ピンポイントでGW後半から梅雨入りの5月15日前後まで良い日があります。
海中のトピックスは、アマミホシゾラフグのサークル、ウミウシ、陸上のトピックスは、アカショウビンやサンコウチョウなど夏の渡り鳥の来島です。


夏 7月〜9月

気温 25度〜33度 (最高気温は35度まで上がらない。)
海水温 25度~29度

海水温は、8月下旬から9月上旬に年間最高水温になる。
梅雨明け同時は、天気は晴れますが風が強い傾向にあり、泳げるエリアが限られます。

7月中旬まで南西の風が強く、九州の梅雨が明ける頃から南東で落ち着き始める。

8月9月は南東の風で安定。ベストシーズンに突入します。

台風を心配する方が多いですが、意外と当たらない年は、当たらない。
台風は前もって情報も分かるので対処もしやすいです。
ところが、6月~7月上旬の豪雨と強い南西は、突然やって来たり、嫌になるほど続いたりします。


秋 10月〜12月上旬

気温 20度〜28度
水温 24度〜27度

10月は南東の風で安定していて、11月過ぎると北西の日が増えてくる。
ベストシーズンがいつか聞かれたら、私は秋のシーズンとお答えします。
風が安定して、海の透明度も上がります。
魚も釣れて、海も美しい、最高の季節です。
11月に入ると北西の吹く日が増えて来ますが、冬に比べればやさしいです。


冬 12月中旬〜3月

気温 8度〜24度(日によって10度以上変化。)
海水温 20度~23度(3月が年間最低水温になる。)

主な風向きは北西、西側は大きなウネリのある日も多い。
世の中の冬は、加計呂麻でも冬です。
ザトウクジラが来るのもこの季節。
北西の風が強く海も荒れる日が増えるうえに、降水量が多く雨天曇天の日が多いです。
それでも、週に1日か2日良いお天気の日があります。つまり、週5日悪いです。
この季節に来られて太陽が出ていたら、本当に晴れ運持ってますね。
3月は風向きが変化しやすく要注意。


ここ数年、奄美の天候も温暖化の影響を受けています。
今までの季節の傾向が一致しなくなってきています。
このページの情報は、気が付いた点など書き換えてアップデートしていきます。
奄美大島、加計呂麻島は、天候次第で安全に楽しめる旅行プランが大幅に変わってきますので、天候を気にしながら安全にご旅行を楽しんでしただけたらと思っています。